
今回は、宮崎県立高校の教師であるS氏にインタービューを行った。
生い立ちから今の仕事のことまで、一人の人間として赤裸々に語っていただいた。
生徒にとって親の次に近い社会人の存在であるが、毎日会っている先生がどのような子供時代を過ごし、どのような思いで「先生」という仕事に就いたのか…。
もし君が「先生」に憧れているのならぜひ見ていただきたい。
生い立ち
教員の母、JAに務めている父のもとに生まれた。そのため、身近に先生という仕事は選択肢にあったそうだが、ずっと教師になりたいと思っていたわけではないそうだ。
子ども時代
「本当に普通の中学生で、学校の男子みんな坊主だったんです(笑)」と笑いながら話すS氏。この校則が嫌で長髪を認めてもらうための策を考えていたんだとか。
陸上部に所属して、陸上にドはまり(長距離走)。勝ち負けだけでなく、礼儀面などの指導もされ、結果的に学業の成績もあがったそうだ。

高校生時代

部活と勉強に明け暮れていた高校生時代。本人曰く「勉強はそんなに頑張らなかった」そうだ。仲間に恵まれた高校生生活。学校の先生もいつしか自分のことを大人のように接してくれてうれしかったそうだ。
大学生時代
大学生時代S氏は「何もしなかったなあ…」と一言。大学生は答えのない問いを自分で見つけ、それに対して答えも見つけていかなければならない。それがとても難しかったそうだ。
しかし、バイトでお金をためてヨーロッパ一周旅行に行ったことはとても心に残っているそうだ。

先生になったきっかけ
教師という存在はS氏の身近にいたため、選択肢の一つではあったそう。しかし高校生の時、いい先生と出会いより教師になるという強い意志を持った。
しかしS氏は大学では教育学部に進学していない。それはいろいろな仕事を知ることが大事だという思いのもとである。実習やインターンシップで得たさまざまな知見を生徒に伝えたいと思ったそうだ。
職場の雰囲気
S氏の務める、ある宮崎県立高校は生徒も教員もやるぞという雰囲気になったらみんなで力を合わせてやり切ることができてとても良いそうだ。また、教員同士では世代を超えて話ができ、たわいない話もすることができるといきいきと語っていた。

自分が変わった時期
人生で1回、1か月間の入院。これがS氏の人生の転機だそうだ。
これまでの生活以上に自分の体調が大切であると気づき、心身ともに元気でいることを今でも大事にしているという。
また、中学生の時からの長距離走を自分で行うことで体重も落ち、走らないと落ち着かなくなるようになったそうだ。
やっておけばよかったこと
「専門的なことをやっておきたかったですね」とS氏は悔しそうにつぶやいた。教育学部ではない学部だったため、教師ではない仕事に就く選択肢は多く、特に理系の開発の仕事に就いてみたかったそうだ。
またS氏は続けて「本も読んだ方がよいですね」と話す。
S氏は学生時代に本はそれほど読んでなかったが、教員の仕事をしていくうちに文章を読むことの大切さが身に染みて理解できたそう。
学生のみんなもたくさんの本に触れ合うように心がけてみよう。

やりがい・モチベ
生徒の成長を見ること、早起きをすること、ジョギングをすることの3つがやりがい・モチベーションであるそうだ。
高校三年間で生徒はとても成長する。入学式の時のあどけない顔から社会に出ていくための準備をする生徒を見るのが教師という仕事をするうえでとてもやりがいである。
また、もちベーションを保つためには早起きをして一日のリズムを整えること、中学校、高校と陸上部だったため走るとストレス発散になるそう。
勝負の時
ゲン担ぎには結構こだわるS氏の勝負メシはカツカレーなのだそう。
陸上の大会に出るときの行きの車の中では木村カエラのバタフライを聞くのだそうだ。
会場に行くときに車の中でこの曲がラジオで流れた時の大会でとても良いプレーができたため続けているのだそうだ。
みんなも自分の中のゲン担ぎやルーティーンを作ることで、勝負の時に少しでも落ち着いて勝負に挑むことができるかもしれない。

中高生にメッセージ

「妥協せずに一生懸命頑張りましょう。」
これにつきますね(笑)
何事も目の前のことに妥協せず取り組むことで、それが終わった時自分自身が成長していることに気づくことができます。
先生になるにしても、ならないにしても自分の人生を後悔のないものにするために今取り組んでいること、これから取り組むことを一生懸命頑張りましょう!